婚姻届やパスポート、そして家系図を作る時に必要な戸籍謄本。
なんとなく理解しているつもりでも、戸籍謄本の申請で役所の窓口を訪れると、「戸籍謄本か戸籍抄本のどちらが必要ですか?」と聞かれて、戸惑われた経験はありませんか??
家系図をお作りする業に携わるよりもずっと前、当方はしっかり戸惑った経験があります(苦笑)
その時の事を振り返れば「戸籍謄本には種類があるの?」「戸籍謄本と戸籍抄本の違いって?」など、分からないことだらけで戸惑ってしまった思い出です。
●戸籍謄本とは?
戸籍謄本は「こせきとうほん」と読みます。戸籍にいる全員分の記録を記載した文書で、戸籍の管理が電子データ化されるようになってから「戸籍全部事項証明書」という名称に変わりました。
●戸籍抄本とは?
戸籍抄本は「こせきしょうほん」と読みます。戸籍にいる一部の人の記録を記載した文書のことで、戸籍の電子データ化により「戸籍個人事項証明書」という名称に変わりました。
●どんなことが記載されているの?
戸籍謄本と戸籍抄本の違いは、全員分か個人分かというだけで、記載されている項目は同じです。
一番上には、戸籍の「本籍」と「筆頭者の氏名」が書かれています。そして同じ戸籍にいる家族の「戸籍に記録されている者」の項目があり、その人の「氏名」「生年月日」「父・母の氏名」「続柄」、また「出生日」「出生地」「届出日と届出人」などの情報が記載されています。
●家系図を作る時に、戸籍が必要なの?
戸籍とはその一家の身分事項が記されています。(出生日、出生地などです)。
ご依頼主様の戸籍には、ご両親の出生地や従前戸籍(婚姻する前の戸籍)が分かります。
祖父母様に関しては4名様の名前と両祖父様の戸籍番地がわかります。
更に上位のご先祖様を辿るには、祖父母様の戸籍(祖父様が筆頭者の戸籍)を戸籍番地の役場で取得します。
ここまでで、ご依頼主様の戸籍謄本、父方祖父様の戸籍謄本、母方祖父様の戸籍謄本が3つ揃う事になります。
ご依頼主様の祖父母の戸籍には、祖父母様のご両親(ご依頼主様の曾祖父母様)のお名前と従前戸籍番地が記載されています。
このようにご先祖様の戸籍を順を追って取得し、調査可能な範囲まで辿ることで、家系図をお作り致します。
曾祖父母様以前の戸籍はおそらく既に除籍になっていますので、除籍謄本を申請します。
●除籍謄本とは?
戸籍に記載されている人が全員死亡したり、婚姻して抜けると除籍謄本と言われます。
戸籍謄本有効期限は何に使うかによって変わります。
使用目的ごとに3ヵ月や6ヵ月などの期限が付くことがありますが、自治体の条例によって異なります。
婚姻届で使う戸籍謄本は基本的に有効期限はありません。
しかしながら、あまりに古いものは受け付けてもらえないことがあるので注意しましょう。
戸籍謄本と戸籍抄本の違いは?と問われても、なんとなく理解しているようで、今更だれにもきけないような趣がありますよね。そのモヤモヤ解消になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。