正直、ご依頼主様の大多数、お顔もお声も存じ上げません。近隣にお住いの方よりも、遠方からお問い合わせ頂く事がほとんどです。でも困りません。日本は勿論、海外在中でも家系図作成のご依頼は可能です。可能にしている理由の一つが『郵送請求』です。
あまり知られていないようですが、戸籍は郵便で取り寄せることができます。
そして、更に知られていませんが、このように法整備されています。
<戸籍法10条3項>
第一項の請求(戸籍の請求)をしようとする者は、郵便その他の法務省令で定める方法により、戸籍謄本等の送付を求めることができる。
ですから、各自治体ごとに対応が異なる事もありません。
具体的に家系図作成の為の戸籍郵送請求に必要なものが下記7点です。
- 戸籍謄本申請(請求)書
- 写真付き身分証明証のコピー
- 必要な金額分の定額小為替 (証明書交付手数料_郵便局で購入できます。)
- 自分以外の戸籍を請求する場合には、その戸籍に記載されている人と自分の関係を証明できるもの(戸籍謄本など)
- 返信用封筒(角型2号の定形外封筒など)
- 返信用切手(定形外郵便物の規格内料金を各種)
- 6点一式を送る送付用封筒(定形長形3号など)+切手
基本的には通常の窓口請求の場合と同じです。
交付手数料は切手でも現金でもなく定額小為替で送金です。
以下、あくまでご参考までに、大まかにご案内致します。
- の戸籍謄本請求書のsampleがこちら↑です。WEBで見ると各自治体ごとに請求書をダウンロード出来るように設けられている事がほとんどです。必ず請求する先の書式を使用しなければならないかというと、そうではありません。必要事項がきちんと記載されていれば、他の自治体のものでもご自身オリジナルのものでも請求可能です。この申請書に記載又はメモ書きでもよいので添えておいた方が望ましい事柄があります。あくまで参考例としてですが『自分から遡れる範囲の直系尊属全ての戸籍を遡れるだけ遡って交付をお願いします。他の役所に請求しなければならない時には、どこの役所に、誰の筆頭者名で請求すればよいかお知らせいただければ幸いです。』このような内容を添えると戸籍係の担当者にも請求の趣旨が伝わりスムーズです。
- はお申込みから納品までの流れで記しておりますので割愛します。
- は家系図作成の為の戸籍請求では、必要な戸籍がその役所に何通あるか実際に調べてみなければわからないという場合がほとんどです。それ故、定額小為替も切手も少し多めに入れておくことをお奨め致します。あくまで参考例としてですが(例)定額小為替:1,000円×3枚等(発行手数料は1枚ごとに一律100円必要)
- はコピーで可です。
- 定形封筒よりも定形外封筒が望ましいです。
- 定額小為替と同様です。(例)切手:120円、140円、210円、250円を各1枚ずつ等(クリップや小袋に入れての送付が望ましいです)
- 送付内容にも寄りますが、概ね定形封筒に94円を貼って送付できる事が多いです。
同封した切手も定額小為替も余った分は清算をして返送してくれます。
そして、この事もあまり知られていないようですが、定額小為替は期限内であれば購入同様、ゆうちょ銀行郵便窓口で現金に換金できます。その際に必要なものは下記3点です。
- 定額小為替
- 認印
- 本人確認書類
戸籍の請求をしてから実際に戸籍が手元に届く迄の期間ですが、役所の対応に寄り異なります。
あくまで目安ですが、郵送による請求を発送してから1週間以内で戸籍が送られてくる場合が多いようです。
以上 ご参考になれば幸いです。