家に古い家系図があると、すごい??
家に古い家系図や過去帳があるというご依頼主様から
続く子孫の系譜を添えて、改めて家系図を作成したいというご要望いただく時がございます。
お仏壇そばに直系の系譜と過去帳が存在しているのは知っているけれど
今まで全く興味もなく、何が書かれているか見たこともないという
処からお問い合わせ頂きます。
家系図を受け継がれているお宅は多くありません。
ご自宅の伝わる古い家系図がある事、大変すばらしいです。
古い家系図が残っていることで、よく耳にするのは
かつて身分制度があった時代、上流階級とされていた
公家、神職などに関わる家系の方。
ご先祖様が士族であったらしい家系の方です。
江戸時代、士族は藩に系図を提出しなければならない必須な
物であり、また、それが家や自身の身分を守り、証明する重要な物でした。
さて、上流階級だから家系図が残っているかというと
そうではありません。
平民の家系であった、例えば豪農や名主などの家系の方には
立派な家系図が残っていると伺います。
家系図というのは家の系譜を表すものなので、
ご自身の家柄を誇りにされているご先祖様が
書き残す事もおありだったのでしょう。
当時作られた家系図を受け継ぐのは嫡子(多くは長男の家系)でしたから
次男以下の子孫には家系図が伝わっていないことも多いでしょう。
更に、伝わる過程で天災や戦災の被害に遭い、家系図をなくされるなども
あった事でしょう。
このような背景もあり、現代に古い家系図が残っていることは少ないと
推察されます。
ご自宅に眠る古い家系図、過去帳は貴重な情報です。
これから先もこの先も紡がれる子孫の為にも、
貴重な「家族の伝承物」になるはずです。